2011年10月5日水曜日

タムムン滞在記 「~ロンドンでエミネムみたいなギャングに・・・出会った~」編

ロンドンでの最初の1ヶ月、物騒な地域と言われているキングスクロスのゲストハウスで生活していた。


とある丑三つ時、同室のフランス人男性が別室の女を連れて帰って来た。そして2段ベッド(上)でヤリ始めたではないか!
2人とも声は押し殺しているが、安っぽいパイプベッドはギコギコと鈍いリズムを刻んでいる。
そのうち終わるだろうと皆が知らぬ振りをしたのが大間違い。ベッドは大地震のように激しく揺れ始めた。
とうとう同じベッド(下)で寝ていた敬虔なモルモン教徒のアメリカ人マイクが
「いい加減にしろ!外でヤってくれ!」としびれを切らした。
2人はバスタオルだけ体に巻いて、犬のように部屋から逃げて行った。


またある日は別室からラップトップとMP3が盗まれた。
犯人はほぼわかっている。なぜならこの宿には時々ギャングが出入りしているから。
17歳くら いのエミネムみたいな3人組。
彼 らはエントランスのPINコードを知っていて(住人が出入りする際、背後から番号を見ている)、レセプションデスクの前をしゃが んで通り抜け、誰もいない部屋のドアを蹴り壊し、鞄を切り裂いて貴重品を盗む。そして警察が着く頃には彼らはもういない。そんなイタチごっこを繰り返して いる。


キングスクロス駅に近くて安い宿なので、長期で生活している住人もいる。
調理師をしているニュージーランド人のDJ君。
仕事から帰るとまずはビール。酔って気分が良くなってくるとコカイン。
「あんた、ラリり過ぎやで!」と私が言うと、
「だってぇー、辞められないんだよぅー」と私のお腹を人指し指でツンツン突ついてくるなんか憎めない子。
美容師をしているドイツ人のブリジット。
「美容師は私の天職なの」とカッコよく笑う赤毛の彼女は、色んなヘアスタイルに挑戦したいからと宿の住人の髪をタダで切ってくれる。4ヶ月間伸び放題だった私の髪もブリジットの手によって小奇麗になった。
宿の仕事を手伝う代わりにリビングでタダ寝している客や、ずいぶん前にチェックアウトしたのに、また遊びに寄る客もいる。
ギャングが来ようと、みんなこの宿が好きなんだろう。

4 件のコメント:

kanasubi77 さんのコメント...

あなたの旅行記のファンクラブ作ろう思いますねん。本作ったら売れるんちゃうちゃう??

tamtam さんのコメント...

まーるもうけっ

Chika さんのコメント...

なんでか海外の宿ってなんでもありなところ多いよね。
うちもAUSで泊まったところ、受付の奥でスタッフの兄ちゃんがドラッグ的な何かを大量に摂取しよるのをみてかなりびっくりした覚えがあるわぁ。。。

と、今回はお世話になりました!たむさんと会えてよかっただよ~。

tamtam さんのコメント...

>Chika

私も会えて良かったヨー!
また来年あたり広島行きたいわ☆

勤務中に大量摂取か、やりよるな。